人のために生きろ

人のために生きろ

 

父親は遺書をしたためていた。死の前日、朦朧とした意識の中で突然、ベッドから起き上がり、鉛筆でレポート用紙に書き残したものだった。

 

その手紙には、次の4つの言葉で終わっていた。

 「お母ちゃんを大切にしろ。人に負けるな。努力しろ。人のために生きろ」

 

手術代肩代わりは1000人以上

 

ベトナムで無償の医療活動を続けて10年。

服部匡志(ただし)氏は現在、開業せずどこの大学にも病院にも属さないフリーの眼科医だ。一ヶ月の半分は、東北から九州まで約10ケ所の病院を渡り歩き、診察と手術を行う毎日だ。その報酬で家族を養い、ベトナムでの無償医療ボランティアの費用を稼ぎ出している。残りの半分でベトナムの首都ハノイと地方に赴き、貧しい人たちへの無償の医療活動を続けている。

 

ベトナムの「赤ひげ眼科医」 服部匡志(ただし)

千載くもらぬ

歴史は古し